Windows Vistaは浸透する?
今日は、Windows Vistaが発売されて最初のウイークエンド。家電量販店はVista搭載のパソコン販売に力が入っているでしょう。
まぁ巷での「Vista購入」については慎重派が多数を占めているようですが、特別なことではなくWindows XPやWindows Media Center Editionの発売の時にもありました。(主として企業ユーザーですが。)
私2003年まで前職でコンピュータ関連会社に勤めていて官公庁や大手企業に出入りしていたことが多かったのですが、XP発売からすでに1年以上経過していても企業では(実績を優先してなんでしょう、)あえてWindows2000を導入するケースが多かったのことを記憶しています。
様々な諸事情があったようですがその多くが、XPのハードウェアリソースの消費、つまりハードウェアの買い替え="多額の導入コストの発生"が絡んでいたようです。
(中でもXPの新インターフェースの「Luna(ルナ)」は当初リソース消費の元として、企業のコンピュータ管理者の間では結構、毛嫌いされていた記憶があります。)
しかしXPは企業ユーザー、一般ユーザーともに時間がかかりながらも浸透していきましたから、Vistaも浸透していくことになるでしょう。
今後、マイクロソフト社の新OSが発売時には慎重派が多数になるが、結局導入・購入の図式になると私は思います。
ただ、日経パソコン2005/11/14号のP16に興味深い記事を見つけたので記載したいと思いますね。(一部省略)
1985年11月20日 マイクロソフト、Windows 1.0を出荷
"みにくいアヒルの子の誕生"テキストベースからGUIへ。
新しいユーザーインターフェイスの流れは、MS-DOS 1.0が世に出た1981年には既に始まっていた。
米ゼロックスのStar(1981年)、
米アップルコンピュータのLisa(1983年)とMacintosh(1984年)、
米コモドールのAMIGA(1985年)…。
米マイクロソフトが1985年に発売したWindows 1.0は、これら未来を感じさせる製品のなかにあって、見栄えのしないものだった。ウインドウは重ねることができない「タイリングウインドウ」、アイコンとデスクトップの概念も希薄。
世間の評価も今ひとつで、それはあたかも"みにくいアヒルの子"の誕生だった。
Windows 1.0が"みにくい"形で誕生したのには理由がある。GUIは、当時にすれば、ハードウェア資源を過度に要求するもので、アプリケーションもいちから作らなければならない。このためStarもLisaもAMIGAも、ハードとソフトをいちから開発して世にだした。だが、マイクロソフトはあくまでそれまでのPCハードとソフトを前提にしていた。
他社の製品が機能や使いやすさで優れていることは明白だったが、商品というものはそれだけではなかなかヒットにつながらない。StarとLisaは価格でつまずき消えていった。MacintoshもPC市場を席巻するほどの勢いはなかった。ライバルが立ち上がらない間にPCのハード環境は強力になり、ソフトを育てる時間もできた。
1989年11月、米IBMがそれまで認めていなかったWindowsを認める発言をして話題を呼び、そして翌1990年、大幅に改良を加えたWindows3.0が登場した。その後Windowsが大ヒット商品になったことについては語るまでもないだろう。
と、見栄えのないWindows 1.0の登場を"みにくいアヒルの子"と表現しています。
既存のハードウェア、ソフトウェア環境を重視してて誕生し成長したWindowsが、今回のVistaでは逆の状態になっている(時代が大きく変わったといえばそれまでですが、)・・・
これは・・・もしかして・・・本当?
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