はじめてのUbuntuがらみの設定問い合わせと思ったら?
P-ぽけっと PC教室/PCサポートでは(細々と運営してながらもありがたいことに)、
毎日のようにお問い合わせやご依頼があったりします。
おおまかな内訳としては、
- アプリケーションソフトの学習や資格試験対策の受講だったり、
- コンピュータサポート(ネットワーク設定やPCトラブル対処)だったり、
- デジタル制作物(ポスター・パンフレット、Webサイト作成)だったり
- 新古コンピュータ・周辺機器の購入依頼など
といった感じなのですが、先週(2011/12月上旬頃)はじめてUbuntuがらみの設定について以下のようなお問い合わせがありました。(◎o◎)!
そちらのホームページみましてUbuntuを利用されているようなので、設定をお願いしてもらいたいと思いお電話させて頂きました。
Ubuntu(の利用状況)はUSBメモリにインストールしてあります。それをネットブックにつけてUSBブートして使っています。
お願いしたいのは、ウェルコムのUSBモバイルデータ通信端末「WS-002IN」をUbuntuで利用できるようにしたいんです。
以前、Ubuntu 8.04 LTSを利用していたのですが、その時に「GNOME-PPP」をインストールしたのですが、(設定しても)うまくいかなかったんです。
という感じだったと思います。
当方ゆる~くUbuntu10.04を使っていて、システム・モジュール周りについてあまり詳しくはないのですが、まぁこれも経験。"なんとかなるでしょう!"と思いとりあえず引き受けることに。
USBタイプのモバイルデータ通信機器の設定はWindowsで一度ご依頼があって設定したことがあるのですが、確かUSB接続すると初回時に仮想CDが自動マウントされてドライバーやユーティリティーソフトをインストールできる仕組みになっていたなぁ。(゜o゜)
この辺はUbuntuではどうなんだろ?
ネットにはたしかに多数の情報があるのですが、その多くが断片的な情報(情報が整理されていない)ばかり・・・。ここは専門誌「日経Linux」に頼るしかない。(^_^;)
そんなわけで?「日経Linux」を閲覧コピーできる釧路公立大学に。
(このブログの2010/5/7に関連記載あり。)
釧路公立大学にはバックナンバーなどを保管している書庫があるのですが、大体私の利用した時は人の出入りがなくガラ~ンとした状態で書庫ラックがデータセンターのサーバールームのように見えなくもない?
「日経Linux」のバックナンバーは約10年前!(2001年4月号から)のものまでがある!
マンガのコーナーまでページを割いてかなり親しみやすくなっている昨今の「日経Linux」と比べるとずいぶんと硬派な内容の記事が多い(当たり前か・・・(^_^;))。
で、2009年10月号のP38から「Linuxで3.5Gモバイルを使う」という特集記事を見つける。
そもそもUbuntuうんぬんよりも、多数あるモバイルデータ通信サービス会社で採用しているテクノロジーの違いについて今ひとつわかっていない私・・・(^_^;)
しかしさすが専門誌の特集記事。ちゃんとわかりやすくまとめた比較図解ある。(^^♪
どうやら全体像としては、大体以下のような感じ。
- USBモバイルデータ通信機器とはシリアル経由で送受信する
(tty0,tty1はWindowsでいうところのCOM1、COM2) - シリアル経由(tty)で送受信されるデータをLinux内で処理するのにダイアルアップ接続ソフト(『GNOME-PPP』や『WvDial』など)が必要。
- ダイアルアップ接続ソフトに管理者権限が必要な各種設定がある。
- それに伴って(ゼロインストールなどの)問題があるので対処が必要。
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(特集記事ではないものの)他のバックナンバーをパラパラと見てみると実に参考になる記事が多数ある。
日経Linux 2009年2月号のP109に、
イーモバイル「D02HW」をUbuntu8.04LTSで試したところ、USBコントローラの不具合で認識するけど、使用できないという記載がある。
(ちなみにUbuntu8.10ではUSBモジュールのコントローラ周りのモジュールが改善し通常利用できるとの記載もあり。)
これがご連絡のあったお客様が過去にウェルコムの「WS-002IN」設定できなかった原因の1つかもしれない。
蛇足ですが個人的には、USBモバイルデータ通信機器よりもモバイルルータのほうが以下の点でいいと思うのですがね。
- 設定の簡単さ
(Linuxでデータ通信端末の設定は「ゼロインストール」など何かと問題が多い。) - 複数台の接続利用
(USBモバイル通信端末は接続した1台のマシンでしか利用できない。) - セキュリティ
(ルータの場合、アドレス変換やSPIが実質的に第一の防火壁となるのですが、PPPによるUSBモバイル通信機器の場合、マシンにじかにデータがやってくるので、80番、8080番、22番、134番、135番、445番ポートあたりに頻繁に進入アタックがあるのをモロに受け止めなくてはならない。)
その後のお客様からのご連絡は・・・なし・・・あらら ゚゚(´O`)°゚
(きっとご自身で解決されたのでしょう。)
しかしよくよく思い返してみると、お客様の言っていたホームページというのは、このブログのようで、そしてお客さんはどうもブログに記載している"PPTP"を"PPP"と見間違えちゃってご連絡頂いたのではないかと・・・(^_^;)
空振りでしたが、今回の件で私自身得られることが数多くあったので残念というより、むしろこうしたお問い合わせを頂いたお客様に感謝したいくらい。(◎´∀`)ノ
またがんばろうな自分。\(-o-)/
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