変換アダプタとハーフサイズSSDでお古のXPパソコンを延命せよ!
今月(2012年10月)末に新クライアントOSの「Windows8」がリリースされますが、これまでのWindowsで一番興味が沸いてこない私・・・(´ρ`)ぽか~ん
むしろ(完全に時代に逆行しますが)、P-ぽけっとにある使用してもうすぐで10年間になろうかとしているお古(2003年製)のXP搭載パソコンの現役利用することやLinuxで再利用することについてあれこれ考えたりいじっているほうが間違いなく脳内にドーパミンが分泌されてきます。(^_^;)
普通なら2003年前後の貧弱スペックPCだったら「もういいかげん買い替えなさい。」と、とっくに引導を渡されると思いますが、私にはP-ぽけっと開業時に購入したPCは、なんとしても(XPのサポートが終了する2014/4/8まで)使い切ってみせるという変なこだわりがあります。(;;;´Д`)ゝ
そんなわけでお古のパソコンに以下のように手を加えて、今(2012年)でもどうにか現状の業務で利用できる水準を保っています。
- ハードウェアメンテナンス(CPU交換、メモリ増設)
- ソフトウェアメンテナンス(一部レジストリ情報の変更とクリーニングとHDDデフラグ)
まだ手をつけていない箇所は、HDDからSSDへの換装。
(たとえそれなりであっても)所持しているお古パソコンの動作レスポンス向上をまだ期待できる唯一残された箇所です。
HDDからSSDに入れ替え作業は、特別な知識やスキルが必要ではなく、ドライブバックアップソフトを使って(通常のHDD復元するように)すんなり行えます。
(むしろCPUの交換のほうが数倍ナーバスな作業。メーカー製PCなら完全非公式な作業で失敗したら最悪の場合マザーボードがオシャカの危険も・・・。そしてそれが分解を想定していないノートPCや一体型デスクトップPCの場合なら危険度はより増します。)
では今までなぜSSDへの換装に着手しなかったかというと・・・費用対効果
概ね2007年以前の古いパソコンのHDDインターフェース規格は(現在主流のSATA規格ではなく)データ転送の遅いIDE規格。
IDE規格のSSDはあるものの、SATA規格のSSD(最近 大容量、低価格が加速している)と比べるとバカらしくなるくらい割高・・・また種類も生産数も少ないため希望の製品の入手が中々に困難だったりします・・・(# ̄З ̄)
そこで前々から行おうと思っていたSATA規格のSSDをIDE規格として使えるようにしてくれる変換アダプタをついに使ってみることに。
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たたしこの変換アダプタを利用するとノートPCの場合、HDD格納エリアにほとんどスペースはないので収まらなくなります。
そこで変換アダプタの利用時に必要になるのは大きさが従来の約半分のハーフサイズのSSD。
容量は32GBと少なめですがヤフオクで新品4,000円だったのでGetしてみました。
2つをくっつけると「なんちゃってSSD」の出来上がり。小さくてかなり軽い!
このサイズならIDE規格の2.5インチHDDを搭載しているほとんどのノートPCに入れ替え対応が可能(だと思います)。
事務処理で使用している富士通の2003年製の「RS18D」に接続するとこんな感じ。衝撃に弱いHDDの場合はマウンタによる固定は必須だけど、今回の小型軽量のハーフサイズSSDならマウンタは必要ないかと。
(というかこの構成のマウンタはおそらく存在しないないので自作するしかない)
これで理論上は、SATA規格SSDがIDE規格のSSDとして利用できるはずですが、このイレギュラーな構成をPCが問題なく認識してくれるかは、実際に電源を入れてみるまでわからない。
変換アダプタの利用は、以前Linuxで撃沈している苦い経験もあったし・・・。
(このブログの2011/1/19の「擬似SSD化でLinux…撃沈!」に記載あり。)
ドキドキしましたが、結果はOK!\(^o^)/!
HDDの場合は起動時間が約2分20秒前後だったのが、これを「なんちゃってSSD」にすると約1分15秒前後と一気に1分以上短縮に!
例によって手ブレだらけの撮影ですが、動画(約1分30秒)を載せてみました。よろしければどうぞ。
「ようこそ」画面が表示されるまでの(Windowsのロゴの下にある)プログレスバーのローディング回数は、(HDDの場合は22回前後のところが)、今回のSSDなら5回前後と大幅に短縮。( ̄◆ ̄;)
ちなみにこの時に何が起こっているかというと、XPのカーネル本体である「ntoskrnl.exe」が起動し、山ほどあるサイズの小さな各種ファイル(HAL.DLL、acpi.sys、ntfs.sys、tcpip.sys、usbport.sys、user32.dellなど多数)を次々と読み込んでいきます。
つまり起動は、HDDに比べてRead(読み込み)が圧倒的に速いSSDの特性が顕著に出るシーンの1つです。
もっとも
- 変換アダプタを使うことで転送速度がシリアルATA(SATA)より遅いパラレルATA(PATA)の速度になっていますし、
- そもそも搭載されているハードウェア全体がもうお古なので、
早くなったと言っても高が知れているわけですが、パーツにあまりお金をかけずにDIY的な面白さを感じ、交換後の違いが大きいのは、お古パソコンならでは。
交換前と交換後のベンチマーク結果。
今時のSATA-SSDと比ればまさになんちゃってSSDな結果ですが、交換前(IDE-HDDの時)と比べれば大きくReadは向上して劇的に動作が速くなったことを感じられます。
(シーケンシャルWriteは悪くなっているけども・・・。)
SSDは書き込み回数に上限があるので、寿命について細かく考えると案外と手がかかる。加えてXPの場合は「トリム」に非対応。色々と「プチフリ対策」も必要のようだし。
まぁ無茶なこと(デフラグ、休止モードなどのSSDに無意味な書き込み処理を乱発)をしなければ、XPの寿命の2014/4/8までは持ちこたえてくれるでしょう。多分・・・(^_^;)
---2012/12/5追記----
SSDの寿命を測定するフリーソフト「SSD Life Free」で計測してみたら2021/12/1でした。どこまで信頼性があるのかはわかりませんが・・・。
P-ぽけっとのお客様の中にはまだまだお古のXP搭載ノートPCを現役で使っている方々がいらっしゃるので、ハーフSSDの入手コストを抑えられれば一気に多数の受注を頂くことができるかもしれない?
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コメント
零細企業のPC管理者としては、社員にLINUXを強制するのは中々難しく抵抗があります。win7でさえ寿命が短めでしょう。企業としては情報流失の際、その実質的な損失よりもイメージダウンの方が怖いのでなんらかの対策を講じなければなりません。今、7の32bit機を数台だけ入れてみて、ユーザーが使いこなせるか、LINUXの選択も有か、色々模索中です。ubuntuの弱点は通常のドライブレターの概念が無いところですかね。officeでさえ2010の操作性に戸惑う社員も多くクラシックメニューとか回避できますが対取引先の互換性が重要だったりします。2014までになんとか具体的な方策を決めるつもりですが・・・この勢いなら全てアンドロイドでも入れちゃいたいくらいなんですがね。^^;
投稿: ㍉ | 2012年10月 9日 (火) 10:46
㍉さんこんにちは。
今時は概ねパソコンのリプレース≒OSのバージョンアップに近いですよね。
それにしてもWindowsOSは高いですよね。台数があると出費もバカにならないですね…。
Linuxにどうしても目がいってしまいますが、デスクトップLinuxとしてGUIが充実しているUbuntuも、最近は激重傾向が加速していますので、どうしたものだか…。
投稿: P-ぽけっと | 2012年10月 9日 (火) 12:43
基幹業務でのネットワークですとWEB未接続なので、サポートが関係ないのでハードウェアの消耗戦ですが、業務ソフトは入れ替えてくれというのが業者の論理ですが入れ替えてもハードの補償もしないんですよね。ですので今もまだ2000鯖ですが、PCだけ入れ替えて無理やりソフトは継続しています。これだけでも故障が少なくなりました。HDDのBIGDRIVE問題もありますので、160G購入して80G分しか使わない方法でやってたりしますよ。USB(メモリ)ブートも手ですけどね。
投稿: ㍉ | 2012年10月20日 (土) 12:58